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求められる第2の生産性革命
先進国では今後数十年にわたり、知識労働者とサービス労働者という、労働力において新たに支配的な存在となった人たちの生産性の向上が、最大の課題となる。この課題に対する取り組みは、ようやく始まったところである。
製造業、農業、鉱業、建設業、輸送業という、物をつくったり、運んだりすることについての生産性は、過去120年間、年率3%から4%伸びてきた。つまりこの間、それらの生産性は、45倍になった。生活水準の向上はすべて、この生産性の急激な上昇による。生産性の上昇により、可処分所得と購買力の大幅な増加がもたらされた。教育と医療の向上ももたらされた。一般の人たちに、彼らが年間3000時間も働いていた1914年以前には貴族や富豪の占有だった、レジャーがもたらされた。
しかし今日、先進国の生産性の伸びは鈍化しつつある。物をつくったり運んだりすることの生産性の伸びが止まったわけではない。かつてと同じような伸び率で上昇している。米国でも、日本やドイツと同じように上昇している。