ゼネラル・エレクトリックではジャック・ウェルチの片腕として、またアライドシグナルとハネウェルではCEOを務めたラリー・ボシディは、何よりリーダー人材の育成に尽力してきた。その経験から、リーダー人材の行動モデルをまとめたものが、本稿で紹介する「CEOコンパクト」である。これは、「経営陣からの期待」と「部下からの期待」からなるが、実は、これら二つの期待は表裏一体であり、その本質は官僚主義の排除である。ボシディみずからの体験をひも解きながら、一六のリーダー行動について解説する。