いまや世界がトヨタの業績に注目している。しかし、代表取締役社長の渡辺は「何より品質で評価されたい」と力説する。そして、品質とコストの継続的改善、そしてグローバルな人材育成に向けて、これまでどおり改善を積み上げる一方、「革新」を成し遂げる必要があるという。本稿では、トヨタの根幹である継続的改善の重要性、グローバル戦略、新高岡工場の生産システム、「バリュー・イノベーション」プログラム、「トヨタウェイ」の徹底と人材育成のあり方、「夢のクルマ」などについてビジョンとものづくり哲学を交えながら、渡辺みずからが語る。