ここからは、「科学的な人事戦略」の基盤となるプラスアルファ・コンサルティングの「タレントパレット」の機能について、詳しく見て行こう。

人材の活用のために、仮説から検証までのPDCAを回す

タレントマネジメントシステム「タレントパレット」 
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「タレントパレット」は、ビッグデータ解析とテキストマイニングを軸とする解析技術を組み合わせて、データを管理するのではなく活用するものへと変える。人事部門が基幹系システムに持つあらゆるデータをCSV方式で取り込み、これを分析したり仮説を立てたりして経営に貢献する施策の検討を支援する。

「基幹系システムのデータを単に一元化したり、人事評価のウエブ化でできたりするようにするだけではタレントマネジメントになりません。分析機能を駆使して仮説から検証に至るPDCAを回せてこそHRテックの名に値するのです」(鈴村賢治タレントパレット事業部長)

 プラスアルファ・コンサルティングが提唱する「科学的な人事戦略」に向け、「タレントパレット」に搭載されている人材分析機能は実に多彩だ。主要なものだけでも大枠で13分析あり、それぞれはさらに複数の細かな分析ができ、総計は61分析になる。

 人事サイドの要請をベースにした主要な分析機能を見てみよう。

【人材の最適配置】

 顔写真付きで提示されるアイコンの中には、その人に関するあらゆる人事データが収集されている。売上成績や1on1の面談結果など、更新頻度の高い情報も時系列的に収集される。

【異動シミュレーション】

 顔と名前、異動の意思決定となる経験やスキル、滞留状況を見ながら人材配置のシミュレーションが行える。異動後の実績や人件費、人員構成など影響度を定量的にリアルタイムに把握できるほか、ドラック&ドロップ操作で直感的な異動シミュレーションを実現できる。