日本は二〇〇五年に、総人口が減少に転じ、また六五歳以上の高齢者が二一%以上を占める「超高齢社会」には世界で最初に突入する。労働力人口の確保は、女性や高齢者、若者、外国人という、これまで軽視されがちだった「異質の力」をいかに有効に活用できるかにかかっている。都市経済学者のリチャード・フロリダが経済成長の担い手として挙げる「クリエイティブ・クラス」という人材観は、日本の将来にとって示唆に富んだ選択肢である。産業革命以来の大変化とされる、クリエイティブ経済とはいかなるものか、その主役たるクリエイティブ・クラスとはどういう人々か、フロリダ教授に聞く。