クリエイティブ経済が定着しつつあるなか、優秀な人材を求める企業間競争は激化の一途をたどっている。こうした競争で、決定的な優位性を握るのは、あらゆる社員のポテンシャルを発現させ、結集させ、創造性を引き出す経営手法を見いだした企業だ。イノベーションや生産性、事業の業績に弾みをつけたい、そう考える経営者たちにとって、「社員の知的好奇心を常に満たし、面倒を取り除く」「創造性の喚起をマネジャーの責務とする」「創造性を生み出すパートナーとして顧客を巻き込む」という、SASインスティテュートの経営者が長い年月をかけて練り上げてきた三つの基本原則は、おおいに参考になるはずだ。