研究の概要

 ミシガン州立大学のラッセル・ジョンソンが率いる研究チームは、マネジャーの被験者グループに、10日間にわたって同僚に手助けした場面と、手助けされた同僚がどう反応したかを追跡調査した。

 調査の結果、助けを求められていないのに手助けしたマネジャーは、求められて手を貸したマネジャーたちに比べ、相手に感謝の気持ちを示される確率が低いことが明らかになった。

 また、この調査の被験者の間では、相手が求める前に手を貸した翌日は、人と交流したい気持ちや仕事に対する意欲が低下していたという。ジョンソンはこれらの結果から、「自発的に同僚を手助けしてはいけない」という結論を導いた。