フィードバック:3つの誤解

 仕事上のフィードバックの与え方をめぐる議論は、いまに始まったことではない。少なくとも20世紀の半ば以降、社員をいかに伸ばすかという問いに多くの意見が出され、研究が行われてきた。しかし近年になって、この議論があらためて熱を帯びている。

 ブリッジウォーター・アソシエーツが現在試行中の「徹底した透明性」や、ネットフリックスのフィードバック文化(最近の『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の表現を借りれば、「辛辣なフィードバックを奨励」して社員を「針のむしろのような」リアルタイムの360度評価にさらすもの)は、厳格で、頻繁で、率直で、網羅的で、そしてしばしば批判的なフィードバックこそが社員のパフォーマンスを向上させるという、有力な考え方の実践例である。

 フィードバックは、いったいどのようにやり取りすべきだろうか。どれほどのボリュームや頻度が適当だろうか。どのような新しいアプリを使うべきだろうか。ブリッジウォーターやネットフリックスのアプローチは大いに注目を浴びているが、いったいどれくらいの厳しさ、率直さが求められるのだろうか。