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アメリカの「サーベンス・オクスリー法」、イギリスの「統合規定」、フランスの「金融安全法」など、公開企業の不正行為を防止する法整備が先進国で広がりつつある。そして日本でも、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」(公開草案)が発表された。その実務の勘所について解説する。
アメリカの「サーベンス・オクスリー法」、イギリスの「統合規定」、フランスの「金融安全法」など、公開企業の不正行為を防止する法整備が先進国で広がりつつある。そして日本でも、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」(公開草案)が発表された。その実務の勘所について解説する。
サーベンス・オクスリー効果
2002年7月30日に制定された「サーベンス・オクスリー法」(SOX法)は、粉飾会計を一掃し、緩んだ企業倫理を正す一策であるばかりか、株式市場の右肩上がりを理由に、軽視されてきた本質的課題に光を当て、またこれか... もっと見るらの企業経営と競争優位を占ううえで不可欠な議論を喚起した。しかしアメリカでは、80年代のM&Aや金融犯罪の話題が賑やかなりし頃から、コーポレート・ガバナンスやインテグリティ(誠実さ)に関する議論が高まり、これと同時に、さまざまな調査や研究活動が実施され、その過程のなかで、相乗的にマネジメントと意思決定の質は高められてきた。その際、最も大きな役割を果たしたのがSOX法といえる。同法が果たした役割とその効果についてひも解く。 閉じる