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あなたが理想とする条件を満たす候補者ばかりが採用面接に来るとは限らない。そもそも完璧な候補者など存在せず、誰しもが何らかの欠点を抱えていると言える。ただし、完璧でない候補者が同列というわけでもない。本稿では、そのポジションに絶対に必要な資質とそうではない資質を見極めるうえで有用な8つのポイントを紹介する。


 ある職務の求人を募ると、理想的とは言えない候補者が応募してくることがある。あなたはそのポジションに適していないとわかっている人を、どのように評価するだろうか。役立つ資質と役立たない資質をどうやって見極めるのか。また、どの時点で思い切って採用を決めるべきなのか。

専門家の意見

 最初に重要なことを言っておくと、求人に対して完璧な候補者を見つけることは、けっしてできない。

完璧な候補者は存在しない」と言うのは世界的なエグゼクティブサーチ企業エゴンゼンダーのシニアアドバイザーで、It's Not the How or the What but the Whoの著者のクラウディオ・フェルナンデス=アラオスだ。「たとえ完璧な候補者が存在したとしても、その人が仕事を引き受けることを検討するとは限らない」

 その意味では、あなたが評価するすべての応募者は、何らかの点で不適格だ。サンフランシスコ州立大学の教授(経営学を担当)で、1000 Ways to Recruit Top Talentの著書もあるジョン・サリバンは、「彼らは実際に不完全なわけではなく、あなたが理想とする候補者よりも劣っているだけだ」と指摘する。しかし、完璧ではない候補者が全員同じわけではないとサリバンは言う。「間違った採用は大きな損害をもたらす」

 すべての条件を満たしていなくても、ともに働くことのできる人材をどう選ぶのか、ヒントを紹介しよう。