人脈づくりから仕事上の利得が得られることは、皆がよく知るところだ。しかし、多くの人はそれに対してためらいや、恐れすら感じている。新しい研究が、その抵抗感の背後にある心理を探り、人脈づくりの活動をより好ましく、実りあるものにするための枠組みを発見した。

 研究者らは過去の研究で、人々が仕事上の人脈づくりを敬遠する理由は、純粋なソーシャルネットワーキングとは対照的に、その活動によって自分が利己的で不実で「卑劣」だと感じるためであることを立証した。彼らは新たに6つの研究を実施し、人々の動機がこうした感情にどのように作用するのか、また新たなつながりを追求する安らぎにどのように影響するのかを調べた。

 研究の一つでは弁護士425人を対象に、人脈を構築する頻度と、それが不誠実で不純だと感じる程度を調査した。また、人脈づくりの目的が成長と進歩(促進焦点[注1])なのか、義務感や機会を逸することへの懸念(予防焦点[注2])なのかを理解するための質問もした。