10年蓄積した実践的なノウハウがわかる

水野智之
Mizuno Tomoyuki
「どんなプログラムを設定すれば応募が集まりやすくなるのか、応募企業の提案はどのように評価するのか、取締役会の承認を得るには、どんなふうにレポートを書けばいいのかといった実践的なノウハウを、ケースごとの事例や評価項目、文例などの形で提供しています。
どのテンプレートにも、当社が約10年にわたって蓄積したオープンイノベーション支援のノウハウが凝縮されています」と、同社の水野智之取締役COOは説明する。
どんな企業にも挑戦できるチャンスがある
こうしたノウハウは、コンサルタントなどから提供を受けると相当な費用がかかる。そこで、人手による支援を最小限に抑えた“セルフサービス型”にすることで、中堅・中小企業でも利用しやすい料金設定を実現した。
「クルーグロース」のもう一つの特徴は、Crewwに登録する約6000社のスタートアップにプログラムへの応募を呼び掛けられることだ。
「全国のスタートアップの約6割が登録しており、実際にプログラムを開始すると、かなりの応募が期待できます。地方企業や中堅・中小企業は知名度が足りないからと心配する必要はほとんどありません」(伊地知CEO)。
また、人手による支援は最小限でも、テーマ設定やゴール設定など、オープンイノベーションの肝となる部分はしっかりコンサルティングを行うのも「クルーグロース」の特徴である。
「当社は、オープンイノベーションには『7つのステージ』(下記図表参照)があると考えます。クライアント企業がこのステージを自ら駆け上がっていけるようにするため、コンサルティングにも力を入れています」(水野COO)。

例えば、クライアント企業の一つであるセイノーホールディングスは、ファームシップというスタートアップと協業し、物流倉庫の空きスペースを活用した植物工場を事業化。その後も、Crewwから得た経験とノウハウをもとに、新たなオープンイノベーションを自ら生み出し続けている。
また、「クルーグロース」を利用してウェブVR・AR開発を行うスタートアップ、palanとマッチアップした決済代行会社のウェルネットは、VR技術を使って、実店舗で買い物をしているかのようなバーチャルな体験が味わえるECプラットフォームを提供開始した。
「コロナ禍による消費スタイルの変化に合わせ、オープンイノベーションで新しいサービスを提案した成功例の一つといえるでしょう」(水野COO)。
最後に伊地知CEOは、「事業規模にかかわらず、どんな企業にもオープンイノベーションのチャンスはあります。ぜひ積極的に挑戦してください」と語った。
Creww株式会社
東京都渋谷区道玄坂1-19-9 第一暁ビル 4F
TEL:03-6455-1816
企業サイト https://creww.in/
サービスサイト https://spot.creww.me/features/inquiries/02