成長を遂げつつも脆弱性を有する
世界各都市の調査
この2年間、新型コロナウイルスの危機によって、世界は仕事にも生活にも根本的な変化を余儀なくされた。しかし、この経験は組織の将来の危機への備えとして役立っているのだろうか。
この疑問に答えるために筆者らは、複数のグローバル都市で、パンデミック下に企業と社会の関係がどのように変化したかを調査した。これらの都市は、ダイナミックな成長を遂げているが、同時に深刻なもろさを抱えていることが知られている。
調査したのは、コロンビアのボゴタとメデジン、レバノンのベイルート、南アフリカ共和国のケープタウン、ベネズエラのカラカス、ホンジュラスのサンペドロスーラ、エルサルバドルのサンサルバドル。これらの都市で7万8000人を対象に、携帯電話を使って行われた。回答者のうち1万6500人は経営者とマネジャーである。現地の状況に合わせて質問を調整し、全質問をすべてのケースでしてはいないため、質問によって回答者数は異なる(パートナーであるRIWIによる調査方法の詳細は、https://riwi.com/riwi-method-and-technology/を参照)。