コミットメントの影響力は絶大である。戦略策定や投資の意思決定、組織の方向づけ、新規事業の立ち上げなど、多くの企業活動に、強いコミットメントが要求される。それゆえ多くの企業で金科玉条のごとく守られてきた。しかし、やがて成熟期が訪れ、方向転換を求められた時、その影響力の強さゆえに足かせとなってしまうこともある。優れたリーダーは、自社の置かれた環境を考慮しながらコミットメントを補強すべきか、転換すべきかを冷静に判断しなければならない。そしていざ変える段になれば、適切なプロセスを踏んで処置していくことが肝要である。