
国内最大級の経営コンサルティングファーム・ボストン コンサルティング グループ(BCG)。企業スケールが大きくなれば、通常個々の活躍は埋没し、顧客に合わせた対応は難しくなりがちだが、ことBCGに限っては当てはまらないようだ。ではいったいなぜBCGは、グローバルで抜きん出たコンサルティングファームとして、多様な“個”が活躍できる土壌を醸成し続けられるのか。今回は実際に現場の人材に話を聞き、BCG固有の強みに迫っていく。
企業は規模が大きくなればなるほどサービスの質は低下し、個々の活躍・存在感が薄まってしまうというのが、ビジネスシーンの定説だ。しかしどうやらその見方は、グローバルで100以上の拠点と2万5000人の社員を擁し、日本国内でも最大級のコンサルティングファーム・ボストン コンサルティング グループ(BCG)には、当てはまらないようだ。
キーワードは、国境を越える「グローバル」、業界の垣根を越える「クロスインダストリー」、部門を越える「クロスファンクション」。3つの要素を組み合わせながらプロジェクトチームが進行できるからこそBCGでは個々がアンビシャス(意欲的)なゴールに向けて邁進できる、いわば“少数精鋭の連帯“が実現できているのだという。
今回はBCG 東京オフィスでマネージング・ディレクター&パートナーを務める中澤佳寛氏を筆頭に、米国系メーカーを経て入社した、若手のリーダー的存在のコンサルタント・星野翔輝氏、2度目の産休を目前に、プロジェクトリーダーとして生き生きと働き続けている山地響子氏の3人に集まってもらった。
次ページからは、3人の現役メンバーが転職先としてBCGを選んだ理由、BCGで働くことの魅力、そしてその強さの秘密を惜しみなく語っていく。