学習を最大化するためには、他人から得た情報を自分で集めた情報と同じように入念に考慮すべきであり、経済理論においては人々は通常そう行動すると考える。しかし新しい研究は、その前提に疑問を投げかけている。
研究者らは被験者にボール20個が入った容器を渡し、3つの実験を行った。被験者は容器からボールを一つ取り出して色を確認して戻すという作業を一定回数繰り返した後、中の赤ボールと白ボールの数を推測するよう求められた。
最初の実験では、被験者は自分のパートナーが引いたボールの結果(赤2個と白3個など)を知らされたが、自分が取り出したボールの情報と比べて13%しかその情報を考慮しなかったことが、その後のボールの数の推測から明らかになった。