マネジャーは、従業員とのコミュニケーションが過剰になると情報過多になってしまわないか、あるいは恩着せがましいとか知識をひけらかしていると受け取られるのではないかと懸念することがある。しかし、それは杞憂かもしれない。

 研究者らが過去に実施されたリーダーシップ評価のコメント2717件を分析したところ、「コミュニケーション過多」の指摘は46件だったが、「コミュニケーション不足」は421件に上った。現在または直近の上司についての調査でも、同じような結果だった。

 その後の実験室実験では、被験者は架空のリーダーについて、「コミュニケーションが少なすぎる」「多すぎる」「適切である」というフィードバックを確認した後、そのリーダーの能力と共感性を評価した。