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DEI導入がうまくいく企業の共通点
2020年の夏にジョージ・フロイドが殺害されてからというもの、企業のCEOや最高人事責任者らが見聞きしたこの人種差別的な暴力事件への対応について、筆者は彼らと数え切れないほど話をしてきた。
やがて、筆者はあるパターンに気づいた。経営陣たちは、まず深い憂慮を表し、続いて、自社が最善のDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)プログラムをすべて導入しているだろうかと問う。彼らは他社が何をしていて、それと比べて自社の取り組みはどうなのかをとても知りたがる。企業が行動を起こすのは、他社の何らかの行為を見たことが理由となる場合が多い。たとえば、自社は有色人種の擁護者であると公に宣言したり、DEI戦略をトップダウンで全社に導入したりといった行為である。
しかし、こうして打ち上げた花火も、通常は立ち消えになる。リーダーたちは両手を広げて言う。「DEIは難しすぎる。なかなか結果が出ない」