苦情にビジネスチャンスが潜んでいるという論法から、退職や転職の理由にモチベーションのカギを探しても得られるものは少ない。むしろ、とどまる理由に着目することで、Aクラス人材の定着策のみならず、Cクラス人材を理解する糸口、そしてその対処法も見えてくる。本稿はちょうど30年前にHBRに掲載されたものだが、人と組織の分野には普遍の課題が存在しており、その多くが未解決のままであることを示唆している。