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競合と差別化するために
独自の価値を確立する
編集部(以下色文字):ファミリーマートの業績は好調が続き、既存店売上高は25カ月連続、客数は19カ月連続(2023年9月時点)で前年を上回っています。足立さんは同社のチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)に就任されてから、どのような課題を解決してきたのでしょうか。
足立(以下略):私がファミリーマートのCMOに就任したのは2020年10月で、サークルKサンクスとの経営統合が完了した時期でした。まさに、これから成長を目指そうというタイミングです。ただ、具体的にどのような成長を目指すべきかに関して、明確には見えていない状況でした。
その頃、ファミリーマートは主に3つの課題を抱えていました。1つ目は、長らく業界トップをベンチマークしてきたので、自社のポジショニングを確立できていなかったことです。他社の後追いをしても差別化は実現できません。そこで、自分たち独自の価値は何かを考え、我々の目指すべきポジショニングを明確にすることから始めました。