失敗寸前のプロジェクトを立て直す6つの方法
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サマリー:世界で行われているプロジェクトの70%は、失敗する。プロジェクトが不振に陥ると、収益に影響を与えるだけでなく、当然のことながらチームの士気やエンゲージメントにも影響を与える。そこで本稿では、プロジェクト... もっと見るが悪い方向に進んでいる時に、チームのやる気を引き出し、再び軌道に乗せるための方法を紹介しよう。 閉じる

プロジェクトの70%は失敗する

 チームステージのリポートによると、世界のプロジェクトの70%は失敗しているという。そして、より複雑で変化する部分が多い大規模なプロジェクトは、かなりの割合で失敗する。その理由はさまざまで、プロジェクトスポンサーが消極的であることから、リソース不足、組織の状況の変化、社内の連携不足やステークホルダーの賛同の欠如まで、多岐にわたる。

 プロジェクトが不振に陥ると、収益に影響を与えるだけでなく、当然のことながらチームの士気やエンゲージメントにも影響を与える。そこで本稿では、プロジェクトが悪い方向に進んでいる時に、チームのやる気を引き出し、再び軌道に乗せるための方法を紹介しよう。

プロジェクトのパーパス、目標、ビジョンを再定義する

 プロジェクトがうまくいっていないのは、組織の目標やビジョンが明確でないからかもしれない。実際、目標が不明確であることは最もよくある要因で、プロジェクトの失敗の37%が該当する。組織の内外の状況が変化することで、優先順位が変わり、プロジェクト目標の妥当性やステークホルダーの賛同に影響を与える可能性もある。チームステージによると、プロジェクトの44%は、ビジネスとプロジェクト目標の整合性の欠如が原因で失敗している。