環境変化に合わせて、組織を変えることは、いまやどの企業にとっても至上命題となっている。しかし、社会学者の今田高俊氏は、組織が外圧によって変わるのは第二級の適応にすぎない、組織の内なる力で変わるのが、第一級の適応だと言い切る。外的な圧力によってしか変われない受動的な組織は、結局取り残されてしまうのである。ならば、自らを破壊し創造する能動的な組織になるには、どうすればよいか。システム論の視点から、自己組織化のメカニズムについて聞いた。