直属のマネジャーにすればマイナス査定を部下にフィードバックするのは、何とも憂鬱で、できることならやりたくない。フィードバックをそのまま納得させようと、部下の人間性や自分の固定観念で判断したフレームで、あたかも雌雄を決するかのように取り組めば、だれも何も得ない結果に終わるのは必至だ。本稿では、固定観念と「勝負」の志向を排除することを中心とした、上司としての職責を十分に果たしつつ、部下の力をさらに高めるフィードバックのフレーム構築の考え方を示す。