自分の弱みにとらわれず、強みを見つけて伸ばす方法
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サマリー:面接で「あなたの一番の弱点は何ですか」と聞かれたら、厄介な質問ではあるものの、ほとんどの人はすぐに用意しておいた答えが頭に浮かぶことだろう。では「あなたの最大の強みは何ですか」と質問されたらどうか。き... もっと見るっと答えられない人が多いのではないか。私たちは、弱点を改善することに重点を置きがちで、自分の強みを理解していないことが多い。なぜ私たちは、弱点にこだわってしまうのか。筆者は、そうではなく、強みに注力する方法を探るべきだと主張する。 閉じる

自分の弱みばかりに意識を向けていないか

「あなたの一番の弱点は何ですか」

 これは誰もが面接で聞かれたことのある質問だろう。あなたの頭には、おそらく用意しておいた答えが浮かぶ。「完璧主義なところです」「細かい部分にこだわりすぎることです」「勤務時間が終わっても、つい仕事のことを考えてしまうことです」

 厄介な質問だ。だが、筆者が長年、企業経営者に助言してきた経験では、さらに答えにくい質問がある。「あなたの最大の強みは何ですか」だ。

 企業経営者からMBA(経営学修士号)取得者、さらには大学生まで、誰もが自分の強みを称えることより、自分の弱点を見つけて改善することに意識を向けがちといえる。その結果、ほとんどの人は、自分が非常に優れている部分についてのインサイトに乏しい。

 なぜ私たちは自分の弱点を過度に検証しがちなのか。そうではなく、自分の強みを見つけて、そこに注力する方法はあるのか。

なぜ弱点にばかり目がいくのか

 自分の強みよりも弱みについて考えがちな理由は多くある。