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オニツカタイガーをなぜ復刻させたのか
編集部(以下色文字):アシックスは2002年にオニツカタイガーを復刻し、以来、日本だけでなく、中華圏や東南・南アジア、欧州などで人気を誇るブランドへと成長しました。アシックスというブランドの地位が確立されていた中、なぜオニツカタイガーの復刻を決めたのか。その経緯を教えてください。
庄田(以下略):アシックスという会社の歴史は、鬼塚喜八郎が1949年に発足させた鬼塚商会から始まりました。その後、1977年に別の2社と合弁して商号がアシックスに変わり、その際、展開するブランドをアシックス一本に絞り込むために、オニツカタイガーというブランドは休止しました。
鬼塚喜八郎はそれからも、自身の志の象徴であるオニツカタイガーブランドを復刻させたいという想いを秘めていたのだと思います。加えて、当時の欧州のファッショントレンドが復刻を後押ししました。その頃の欧州では、最新技術を搭載したテッキーな靴だけでなく、より伝統的なロープロファイルの靴がブームでした。オニツカタイガーがそのど真ん中の特徴を備えていたことが、復刻につながったと聞いています。