映画監督であり俳優でもあるロバート・レッドフォードは、知られざる変革の達人である。1980年にアカデミー賞監督賞を受賞した後、新人の登竜門として有名なサンダンス映画祭を立ち上げ、若き才能のインキュベーター(孵卵器)としての地位を確立させると、ついには硬直化したハリウッドに風穴を開けることに成功した。本稿では、レッドフォードがこれまでの活動から学んだ、変革を志す場合の注意点や、変革者に必要な資質、そして成功に向けた具体的な方法論を開陳する。