「普通のビジネス書を読むより大変」といわれる本誌『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』。はたしてその読者は、どのような経営書を評価するのだろうか。「人に薦めたい本」「後世に残したい本」を教えてくださいという編集部の呼びかけに対し、数多くの読者に応じていただいた。経営書の範囲は、ビジネス書から自己啓発本とマネー本を除いたものとした。経営書の定義はそれぞれのようで、選ばれた本のなかには書評本や経済学者の著書も含まれる。いずれにしろ目の肥えた読者が選んだランキングは、読み応えのある濃厚な内容のものが並んだ。クレイトン M. クリステンセン、ゲイリー・ハメル、フィリップ・コトラーなどの大御所に加え、クリス・アンダーソンやシェリル・サンドバーグといった近年注目の著者もランクインしている。また、翻訳書が幅を利かせる経営書のなかで、上位3冊は日本人著者のものとなった。初めての試みとなる「ベスト経営書」は、まさに弊誌読者の見識の高さが表れる結果となった。