ビジネスでの英会話に
テキストはいらない

新事業のビジネス英会話学習サービス「ALUGO(アルーゴ)」について、モバイルでのマンツーマントレーニングとうかがっていますが、どういったカリキュラムを提供しているのですか。

「ALUGO」は昨年提供を開始したサービスで、多忙なビジネスパーソンでも、最短5分からという、ちょっとした空き時間にモバイルを使って効率的に学習できるようになっているのが特徴です。

 この1年は法人向けにサービス提供して来ましたが、幸いにも多くの方から好評を得ていますので、今年中には個人向けサービスも開始すべく準備を進めているところです。

シンプルな仕組みですね。レッスンに通うとなると、つい億劫になってしまったりもするのですが、電話だと相手と話さざるを得ない。

 まず「会話する」ことが何より大切です。ビジネスシーンで求められるのは、何といっても「話す」「聞く」力ですから。グローバル人材の育成という視点で考えた場合、英語はビジネスの目的を達成するためのツールです。言葉のキャッチボールができないとそれこそ話になりません。

 しかし、従来の学習サービスや英語力測定テストは、必ずしもそこに特化したカリキュラムが用意されているわけではないと思います。

 そこで当社は、「グローバルに活躍できる人材に必要な英語とは何か」という原点に立ち戻り、「どうすれば学習者が最短距離で成果を上げることができるのか」を突き詰めました。「ALUGO」にはそのノウハウが生かされています。

モバイルを用いることとビジネス会話重視以外の点では、どのあたりが従来の学習法と異なるのでしょうか。実は私も「英語はさんざん勉強したけれど……」の典型でして(笑)

 そういう方に特におすすめかもしれません(笑)。他にも特徴を挙げるとすると、テキストを一切使わないところでしょうか。読んだり、書かれている問いに答えたりする時の頭の使い方と、講師から質問されて3秒以内に答える時の頭の使い方はまったく違いますから、テキストはかえって学習の妨げになりかねない。会話の場合、大切なのは瞬発力です。瞬発力を養うためには、「習うより慣れろ」のマインドが必須だと考えています。

語学学習で「テキストがない」というのは画期的にも思えます。その場で真剣勝負するしかなくなりますね。

 その通りです。テキストを希望される方もいるのですが、最短距離で会話ができるようになることが目的ですから、そこにブレがないようにしたいと思っています。