2004年、1000人以上の花形アナリストを調査したところ、転職後のパフォーマンスと転職先の企業価値が急落していたことから、我々は「スター・プレーヤーの中途採用は危険である」と警鐘を鳴らした。ところが、全体の18%を占める女性アナリストたちは転職後も、その地位とパフォーマンスを維持していた。彼女たちは社外での人脈づくりに腐心する一方、キャリアが正当に評価される職場を選択するなど、自身のキャリアを防衛していた。女性アナリストの活躍を後押ししたゴールドマン・サックスやリーマン・ブラザーズでは、組織のパフォーマンスと顧客満足が安定し、企業価値が高まった。