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※ハーバード・ビジネス・レビュー編集部注(2023年8月4日):本稿は、撤回された学術論文を参照しています。
組織は活動が順調だと、組織内に「調和」圧力が生まれる。その結果、メンバーのほとんどが、職場では本当の自分になれないと感じ、仕事に退屈する。周囲は、自分と同じように考える人々ばかりになる。そして生産性は低下し、イノベーションも起きにくくなる。こうした問題を回避するには、「建設的な不調和」が必要である。リーダーが組織に調和をもたらすように働きかける時間の半分でいいから、建設的逸脱を組織内に育てるために使えば、社員の働く意欲が高まり、創造性豊かな組織へと変わっていく。
調和圧力の代償
どこで仕事をしようとも、私たちはいつも周囲と調和することを教えられる。現状を肯定し、他人の意見や行動に同調し、みんなの考えに合う情報は素直にそのまま受け入れろ、と。この圧力は、組織で出世の階段を上がるにつれますます強まる。幹部クラスになる頃には皆「調和」を徹底的に叩き込まれているため、組織は永遠に現状に従順なままになる。