元マサチューセッツ工科大学教授のマイケル・ハマーは一七年前、「ビジネスプロセス・リエンジニアリング」という概念を提唱し、これは全世界的に広がり、多くの企業で導入されていった。しかし、失敗例は枚挙に暇がなく、この状況は依然変わっていない。このような現状を打開すべく、ハマーはアメリカ主要企業の協力の下、「PEMM」(プロセスと企業の成熟度モデル)を開発した。これは、プロセス・マネジメントにおける組織能力を評価し、ビジネスプロセス改革を体系的に実行させるツールである。ミシュランやロイヤル・ダッチ・シェル、テトラパック、グローバル消費財メーカーのクロロックスなど、PEMMを用いて高水準のプロセス・パフォーマンスを実現すると同時に、企業業績を大きく改善することに成功している。