-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
-
PDFをダウンロード
ブルー・オーシャン戦略を理論的に理解する
2007年5月、『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」のなかに、2人の日本人の名前があった。それは、トヨタ自動車代表取締役社長の渡辺捷昭氏と任天堂代表取締役専務の宮本茂氏の2人である。宮本氏が選ばれた理由は「おばあちゃんのような(世代の)人にもビデオ・ゲームを身近にした」からだそうだ。
ソニーが初代〈プレイステーション〉を発売したのは1994年12月、またマイクロソフトが〈Xbox〉を発売したのは2001年11月で、〈Wii〉は、2006年12月──アメリカでは〈プレイステーション3〉が発売される前に、先行販売された──の発売である。
任天堂代表取締役社長の岩田聡氏は、『フォーチュン』誌のインタビューのなかで、後続である〈Wii〉の成功について「我々は『ブルー・オーシャン』に漕ぎ出すことに成功したのです」と述べている[注1]。