寿命が伸びたおかげで、子育て後の年月も昔より健康で裕福な状態で長くなっている。子育てのピークの年代にもよるが(私の場合は昔ながらの30歳から50歳までだった)、自分の才能で社会に貢献すべき期間も長くなっている。

 多くの人々が、現役復帰している。つまり、いったんはかつての高齢者のイメージに合わせようとするが、結局、仕事に戻っているのだ。そして、仕事に目的意識と喜びを再発見する。フルタイムのスケジュールや最大の利益追求といった厳しいプレッシャーは、もうないのだから。

 働きながら子育てをするピーク時を振り返ってみて、その最中に知っていればもう少し楽だっただろうと思えるアドバイスが4つある。

(1)細かい点にくよくよしない
 ひどい週があっても、だからといって、あなたがひどい親だというわけではない。成長してしまえば、子どもはそんなことは覚えてさえいないだろう。

(2)「完璧な親」を目指して燃え尽きない
 代わりに、続けられる範囲で何度も、自分と子どもに投資しよう。

(3)子どもには愛情をたっぷり注ごう
 ただし目標の焦点は、子どもではなく、みずからのキャリアに置く。

(4)結婚しているなら、配偶者にも愛情を注ぐ
 配偶者との関係を優先リストの最下位にしてはならない。そんなことをしても、誰もあなたに感謝しない。子どもはあなたから、対人関係のスキルを学ぶ。お手本にならなくてはいけない。

 子どもにとっての賢い先輩でありたいと誰もが思っている。しかし、そうなるには、子ども以外の何かに努力を向けなくてはならないと意識している人は少ない。子どもの世話だけでは十分でないことを、子ども自身から思い知らされることになるのだ。

 働きながらの子育ては確かに大変である。でも他のことと同じように、歳を重ねるにつれてうまくなっていくものだ。


HBR.ORG原文: What I Learned About Working Parenthood After My Kids Grew Up, April 13, 2018.

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