中国人大学生を対象とした『中国で人気の高い雇用主』の上位50位に入った日本企業はソニーと松下電器産業だけだった。そのほかの調査でも、雇用主としての日本企業の評判は軒並み低い。その理由は、サービス残業、平等主義や年功序列など、いわゆる日本的経営の強みが中国人にはすこぶる不評なことである。事実、日本企業における離職率は高く、欧米企業への転職率が高い。中国人たちは、キャリア開発に貪欲であり、また実力主義を望んでいる。このままでは、中国の本当のメリットを享受できない。