気候危機は経営の転換点
気候変動は世界が直面する緊急事態だ。穀物や水資源、インフラ、日々の生活が脅かされている。将来ではなく、今日の経済全般と、企業の収益に悪影響を及ぼしている。
AT&Tは、気候変動による自然災害後の修復に対し、ここ数年で8億7400万ドルを費やした。再保険大手のスイス・リーでは、異常気象による被害の保険金支払いが大幅に増え、2017年には同社予測を25億ドル上回った。同社のクリスチャン・ムーメンターラーCEOは、世界的な気温上昇に原因があると考えているようだ。
イングランド銀行のマーク・カーニー総裁は、「気候対策を急がなければ企業の倒産が相次ぎ、経済システムの崩壊リスクが高まる」と指摘する。