Juan Moyano/Stocky

新型コロナウイルスの感染拡大により、デジタル化が急速に進行したことに加えて、意思決定の複雑さもいっそう増している。新たな時代に価値創造を実現するためには、リーダーは自分の強みを伸ばすだけでなく、両立するのが簡単ではない6つの資質を備える必要がある。本稿では、マイクロソフトやフィリップスなどの調査をもとに、デジタル時代のリーダーに求められる資質を紹介する。


 新型コロナウイルスのパンデミックは、ここ10年に進展していたある流れを加速させた。

 世界がよりデジタルに、より複雑になるにつれて、リーダーが下さなければならない意思決定の範囲は拡大し、大局的な戦略的思考や慎重な実行、テクノロジーの導入計画、従業員のスキルアップとエンゲージメントなど多岐にわたっている。さらに、意思決定の条件も広がり、狭義の利潤期待に加えて、ESG(環境、社会、ガバナンス)への配慮を重視するようになった。