1985年当時、それまで最強といわれていたアナトリー・カルポフを破り、22歳という史上最年少で、チェスの世界チャンピオンの座に着いた。また、IBMのスーパー・コンピュータ〈ディープ・ブルー〉との対戦でも有名だ。本インタビューでは、チェスは一般に論理的な知的ゲームと認識されているが、カスパロフによれば、論理的思考や分析よりも直感のほうが重要であるという。また、優位に立っている時こそ、果敢に攻めなければならないこと、相手の土俵に乗せられた時には、むしろ悠然としていること、トップになるには、同じような好敵手が存在しなければならないことなど、ビジネスの世界にも等しく当てはまる教訓を述べている。なお、カスパロフは2005年3月に引退を宣言している。