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よい印象を与えながら実績をアピールする
あなたはネットワーキングのイベントで、有力なエグゼクティブに会った。ぜひともよい印象を与えたい。あなたには最近いくつか実績があって、それを伝えたいのだが、自己中心的な自慢話だと思われないか心配だ。一方で、自分の実績を披露するこの機会を逃したくない。どうすればよいだろうか。
セルフプロモーションにはジレンマが付き物だ。自分の実績を語れば、より有能で優秀な人間に見えるだろうが、同時に、あまり温厚さや友好的な印象がなく、利己的な人間に見えてしまう時もある。反対に、自分を卑下したり、功績をゆがめたり、失敗を分かち合おうとしたりすると、親しみやすく見えるだろうが、能力が低いと思われるかもしれない。
全体的な印象をよくしながら、有能さと温かみの両方をうまく伝えるにはどうすればよいのだろうか。
筆者らの新しい研究で、シンプルだが有力な答えが見つかった。自分の功績を自慢しつつ、同時に仲間や同僚をほめるのだ。筆者たちはこの戦略を「デュアルプロモーション」と名づけた。「セルフ」プロモーションであると同時に、「他者」プロモーションでもあるからだ。
デュアルプロモーションは、一貫して全体的な印象を高める。周りはあなたの能力について知り、さらに、あなたの他者への配慮を知る。他者についてポジティブに語ることによって、あなたは自己中心的ではなく、善意ある心温かい同僚であることを示すのだ。