
Britt Erlanson/Getty Images
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サマリー:取締役会にうまくアプローチし、影響力を高めるにはどうすればよいだろうか。筆者らは過去30年間のうちに、何百人もの取締役へインタビューを行ってきた結果から、取締役には6つのタイプがあることを明らかにした。... もっと見る取締役会へ影響を与えるには、取締役のそれぞれのタイプを見極め、それに応じてアプローチし、協力関係を築くことが重要である。 閉じる
取締役会へのアプローチが成功する時、失敗する時
取締役会に影響を与えようとするプレーヤーは多い。自分たちの考えを聞いてもらおうとする上級管理職であれ、事業を売却しようとするコンサルタントであれ、組織の方向性を変えようとするアクティビスト(物言う株主)であれ、彼らはみんな、取締役会に影響を与え、説得しようと考えている。
筆者らは取締役会の専門家として長年活動する中で、過去30年間で何百人もの取締役にインタビューし、交流を図り、取締役会に影響を与えようとする人々を観察してきた。取締役会へのアプローチに成功する人がいる一方で、失敗する人がいるのはなぜかを理解することを目指すなかで、相互に関連する2つの理由を発見した。
一つ目は、取締役会に影響を与えるとは、さまざまな関係性を同時に管理することだと忘れている人があまりに多い点だ。取締役会レベルで影響力を発揮するには、個々の取締役の立場を考慮する必要があるが、同時に、取締役会の意思決定は集団的なプロセスであり、一個人によって支持されるものではない。ほかの人々によって支持されなければ、うまくいかないことをけっして忘れてはならない。