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仕事が嫌になることは誰にでもある
仕事が嫌で嫌でたまらない日がある。そうかと思えば、本当にこの仕事が嫌なのか、それとも単に仕事とは、ひたすら退屈な歩みのように感じられる時があるだけなのかと悩むこともある。
友人や同僚が仕事の愚痴ばかり言っているのを見ると、ますますわからなくなる。ひとたびグループでガス抜きのおしゃべりが始まると、自分が間違っているのかもしれないという気持ちが強くなる。「『物足りないと感じる私は贅沢を言っているのか、それとも本当にこの仕事がひどいのか』と思うようになる」と、元グーグルの人材開発研修マネジャーで、『Google式4ステップ・キャリア戦略──理想の仕事と人生が手に入る「成功の科学」』や『フリータイム──あなたの時間を活かす27のアイデア』などの著書があるジェニー・ブレイクは言う。「もちろん、贅沢な悩みだと気持ちを切り替えてもいい。しかし、職場は仕事人生の大部分を費やす場所だから、重要な問題だ」
何が問題なのか明らかにすることは、メンタル面での幸福のためにも、キャリアの成功のためにも重要だと、モルガン・スタンレーのシニアクライアントアドバイザーで、『モルガン・スタンレー 最強のキャリア戦略』の著者であるカーラ・ハリスは語る。さもないと、「感情的に仕事を辞める決断をして、貴重な学習経験を逃したり、逆に、同じ職場に留まってキャリアが停滞したりしてしまう可能性がある」
自分の仕事が平凡なだけなのか(改善する余地があるのか)、それとも心が打ち砕かれるほどひどいのか(変化の必要があるのか)、判断がつかないグレーゾーンで立ち往生している時に、恐怖や不安に襲われるのは当然だ。問題を整理するために、ブレイクとハリスは7つの問いを自分に投げかけることを提案している。
1. その職場は有害か
精神を蝕むほど、ろくでもない仕事や組織はある。スタッフが使い捨てのように扱われ、上司に虐待的な言葉を浴びせかけられ、努力をないがしろにされ、成果を認めてもらえない職場もある。「従業員が日常的にちっぽけな存在のように扱われ、恐怖や脅しが支配する文化」が蔓延していると、ハリスは言う。