
-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
自分よりも経験豊富な人々に
プレゼンしなければならない時
筆者がエグゼクティブコーチを始めてから5年が経った頃、ある世界的な会議で「人事リーダーのためのコーチングスキル」というワークショップを担当することになった。会場が続々と参加者で埋まる中、コーチング歴10年以上の同業者が数人いるのが見えた。その瞬間、自信喪失に襲われそうになった。なぜ彼らはここにいるのだろう。何を学びに来たのだろうか。なぜ私の話が聞きたいのだろう。
そのワークショップには、その道(人事)のベテランが集まると思っており、自分の専門分野(コーチング)のベテランが来ることは予想していなかった。油断していたのだ。自分はこのテーマの専門家のはずではなかったか。もし彼らが私の同僚の前で、私の信用や権威に疑問を投げかけたらどうしよう。何か間違ったことを言って、公の場で恥をかいたらどうしよう。聞く価値がないと、途中で出ていかれたらどうしよう。
その時、自分に選択肢があることに気づいた。そこにいるベテラン専門家の知識や経験の深さに萎縮してしまうのか、それとも自尊心を抑えて、彼らの深く多様な専門知識を全体の学びのために活かすのか。