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リモートワークには特有の課題がある
筆者は学部生として初めてキャンパスに足を踏み入れた時、できるだけ多くの友人や人脈をつくろうと決めていた。一生の思い出をつくり、最終的には自分のキャリアに役立つプロフェッショナルな人間関係を築きたかったのだ。学内のセミナー、学生組織の説明会、ネットワーキングイベントには(パーティも1つや2つあったかもしれない)、ほとんど必ずと言ってよいほど顔を出していた。
教室の外でも、大学新聞やラグビー部、映画制作サークルでの通常の役割と並行して、映画やジャーナリズムの対面でのインターンシップをいくつか行った。自分自身を社交的だと表現するのは控えめだと言えるほどで、社会人になってもそのレベルの活動を維持できると思っていた。
卒業後、社会人としてのスタートは好調ではあった。フォーブスアドバイザーのアップデートエディターというポジションを得た。だが、それにはオンラインでの完全なリモートワークという予期せぬチャレンジが待っていた。
現在世界中のZ世代の約15%が、筆者と同じようにフルリモートのポジションで働いている。それは、最近の多くの新卒者にとって、最初は魅力的に感じる働き方だ。働く場所の自由、グローバルな雇用市場へのアクセス、場合によっては福利厚生やワークライフバランス上のメリットもある。このようなプラス面はたしかに存在するが、筆者の経験では、リモートでキャリアを始めることには特有の課題もある。
卒業を控え、そのような働き方を考えている人がいたら、そこにどのような壁が待ち受けていて、それをどのように乗り越えればよいかを知っておいたほうがよい。筆者が直面した課題と、リモート環境で成功するために役立ったことを以下に紹介しよう。
課題その1:孤立
リモートからのスタートで直面した最も大きな課題は、勤務時間中の孤立感と孤独感だった。同僚とのやり取りは、すぐにビデオ会議やスラックのメッセージが標準になった。デジタルコミュニケーションには、それ固有のメリット(世界中の人々とチャットできるなど)もあったが、筆者は対面による密な交流が恋しかった。自分の部屋にこもって8時間、画面とにらめっこする日が続いた。自分のソーシャルスキルが低下していくのを感じるほどで、その結果、精神的にも打撃を受けた。