日本企業内大学概要
1. 伊藤忠商事
2. NEC
3. キヤノン
4. ソニー
5. 東レ
6. トヨタ自動車
7. 日立製作所
8. 富士通
9. 松下電器産業
10. 三菱商事

 

欧米企業内大学リポート
1. IBM
2. アクセンチュア
3. ABB
4. ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー
5. サン・マイクロシステムズ
6. ゼネラル・エレクトリック
7. ゼロックス
8. ネスレ
9. ノバルティス
10. ハーレーダビッドソン
11. プルデンシャル ファイナンシャル
12. モトローラ
13. ワコビア

あらゆる階層のマネジャーにリーダーシップが要求される

「みなさん、その道のプロにおなりなさい」。1980年代、また90年代において、多くの企業トップたちが、こう社員たちに語りかけていた(なお、この場合のプロとは、プロフェッショナルではなく、スペシャリストを意味していた)。

 何らかの一芸に秀でることで、自信と仕事への情熱が高まり、上司や周囲からの信頼も厚いものとなり、自ずと給料もよくなるというわけである。「T型人間」というビジネス・ジャーゴンもちょうどこの頃のものである。さらに一芸では足らず、二芸に秀でた「W型人間」にという主張もあった。

 これは、現在でも「部分的」にはそのとおりである。ビジネスマンとしての経験や技能に乏しい人や、そもそもスペシャリストを志向する人たちには、まさしくふさわしいメッセージである。

 しかし、大なり小なり、組織を預かるマネジャーにはもはや必要条件でしかない。しかもこの必要条件すらさらにより高い水準が要求されている。たとえば、MBAと同等の知識水準とか、毎週いや毎日のように変わる業界や業務に関する情報収集とか、さらにはちょっと気を抜くと陳腐化してしまうITリテラシーのメインテナンスなど、継続的に勉強しなければならないことは山ほどある。

 そして最近では、これだけでもまだ足りず、さらに「優れたリーダーたれ」というのである。