
HBR Staff/DBenitostock/ tang90246/Getty Images
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サマリー:大学卒業時点で、就職や進学が決まっていない新卒者は進路に迷いやすい。特に学歴よりもスキルを重視する現在の雇用市場において、彼らの仕事探しはより困難になっている。本稿では新卒者向けに、キャリアアップの専... もっと見る門家による大学卒業後の数カ月で心に留めるべき4つのアドバイスを紹介する。 閉じる
新卒者が直面する厳しい就職活動をどう乗り越えるか
卒業式という華やかなイベントが終わると、ほろ苦い別れの時を経て、新たな人生が始まる。多くの卒業生は就職のため、あるいは大学院に進学するため、大都市へと飛び立っていく。
だが、大学院に進む予定がなく、就職先も決まっていない卒業生は、見通しの悪い霧の中に取り残される。大学のある街に留まるか、故郷に帰るか、それとも友だちを追って仕事が見つかりやすそうな都会へ引っ越すか。大学がなくなったいま、毎日何をすればよいのか。採用面接で、「毎日何をしているのですか」と聞かれたら、何と答えればよいのか。
2024年卒の学生が卒業を迎えるタイミングは、一部で恐れられたような不況期には当たらなかったが、学位よりもスキルを重視し、フルタイムよりもパートタイムの従業員を求める雇用市場で、いまも仕事を探している新卒者は少なくない。
そのような人のために、キャリアアップの専門家から聞いた、大学卒業後の数カ月に心に留めておくべき4つのアドバイスを紹介しよう。
1. 自分の価値を忘れない
コロナ禍前は、米国の新卒者(卒業後3年程度までを含む)の失業率は、米国全体の失業率を下回っていた。だが、2021年以降は、新卒者の失業率のほうが高くなっている。