世界的な大ベストセラー "GETTING TO YES"の著者である、ハーバード大学ロー・スクール名誉教授ロジャー・フィッシャーは「交渉には普遍的な実践体系がある」と言う。その神髄は、互いの立場ではなく、隠れた利害に焦点を当て、実質的な合意に達することにある。本稿では、その豊富な国際紛争調停の経験を開陳しながら、説得と交渉の関係、交渉の基本プロセス、交渉体系など、ハーバード流交渉学の要諦をわかりやすく解説する。