1990年代、一世を風靡したコア・コンピタンス。この概念が提唱される10年前に競争力の源泉となりうる「見えざる資産」の重要性を主張したのは日本の学者であった。

いまや時代はブランド、技術・ノウハウ、サービス供給力などの「見えざる資産」が企業の競争力と企業価値を大きく左右するようになった。

環境変化がますます激しい時代となって、この主張はますます注目されてきた。変化に対応する源泉が、とりもなおさず見えざる資産にあるからだ。本稿では、戦略とのダイナミズムを実現する見えざる資産の本質に迫る。