友だちの上司になってしまったら、どうするか
サマリー:予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。今回は、レディング大学ヘンリー・ビジネススクール教授のベン・レイカーらによる記事“What to Do When You Become Your Friend’s Boss”(未訳)の一節を紹介する。

 予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。

 今回は、レディング大学ヘンリー・ビジネススクール教授のベン・レイカーらによる記事“What to Do When You Become Your Friend’s Boss”(未訳)の一節を紹介する。

友だちの上司になったら

 昇進によって、仲のよい人の上司になると、気まずい状況に陥ることがある。親しい関係は維持したくとも、一人の部下よりチームの利益を優先した決断を下さなければならない。

 この気まずい状況に対処する方法は、友人と率直に話すことだ。自分の役割がどのように変わり、それに付随して何を期待されているか。時にぎくしゃくしてしまうのは受け入れなければならないこと。友情には感謝しているが、誰に対しても平等に接しなければならず、特別扱いはできないこと。

 そしてその通りに行動する。たとえばランチに行く時は、友人だけでなく全員に声をかける。えこひいきを疑われたら、あなたや友人は他の部下の恨みを買いかねない。

“What to Do When You Become Your Friend’s Boss”(未訳)
ベン・レイカー
チャーミ・パテル
アシシュ・マリク
パワン・ブドハワル

参考記事“What to Do When You Become Your Friend’s Boss”とは

 私たちは生涯で約9万時間も同僚と過ごすため、職場で友情が育まれるのは自然なことであり、その友情は仕事の満足度や生産性の向上につながる。しかし、階層的な環境において、友人を部下として管理する立場に昇進すると、この関係性は一変し、摩擦の原因になってしまう。

 調査によると、初めて管理職になった人の90%以上が上司と友人の境界線設定に苦労し、70%以上が昇進後に友情を失っているという。

 本記事“What to Do When You Become Your Friend’s Boss”(未訳)は、この課題をうまく乗り越えるために、昇進後も職場での友情を維持しつつ、リーダーとしての役割を果たすための5つの対処法を提示している。

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