自分らしいリーダーになるために自問自答すべきこと
サマリー:予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。今回は、「オーセンティックリーダーシップ」の提唱者の一人として知られる、ハーバード・ビジネス・スクール教授のビル・ジョージらによる論文「『自分らしさ』のリーダーシップ」の一節を紹介する。

 予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。

 今回は、「オーセンティックリーダーシップ」の提唱者の一人として知られる、ハーバード・ビジネス・スクール教授のビル・ジョージらによる論文「『自分らしさ』のリーダーシップ」の一節を紹介する。

自分らしさとリーダーシップ

 自分に正直であろうとする誠実な(オーセンティックな)リーダーは、みずからの価値観を体現し、ありのままの自分を貫く。そのブレない姿勢が人間関係の礎となり、チームを動かす。

 自分らしさを貫くのに決まった方法はないが、自分らしさとは何かを振り返るための質問はある。「あなたが最も深く抱いている価値観はどこから生まれたのか」「若い頃に最も影響を受けた人物や経験は」「仕事や家で『これが本当の自分』と呼べるコアな自分とは」「どんな外発的動機、内発的動機に突き動かされるか」「あなたのサポートチームにいるのは誰か。あなたが最も重要な仕事に集中できるよう、どのようにサポートしてくれているか」

「『自分らしさ』のリーダーシップ」
ビル・ジョージ 
ピーター・シムズ
アンドリュー N. マクリーン
ダイアナ・メイヤー

参考論文「『自分らしさ』のリーダーシップ」とは

 一流のリーダーを真似たところで、一流になれることはない。ノバルティスのダニエル・バセラやゼロックスのアン・マルケイヒー、チャールズ・シュワブのデイビッド・ポトラック、ベンチャー・キャピタリストのランディ・コミサーなど第一線のリーダー125人へのインタビュー調査によって、「自分らしさを貫く」ことが、リーダーの試金石であることがわかった。

 本論文「『自分らしさ』のリーダーシップ」では、そのための方法として、自分史に学ぶ、自己認識する、価値観を体現する、内発的動機に注目する、応援団をつくる、エンパワーメントする、などがあることを紹介し、その具体的方法を解説する。おのれを知り、本当の自分を偽ることなく行動する人こそ、周囲や部下たちの力を引き出し、長期的に成果を出し続けられる。

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