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サマリー:リーダーシップは方向性の設定、すなわちビジョンづくりから始まる。しかし、たいていのビジョンは抽象的でふわっとしているように見えがちだ。人を動かす力を持つビジョンと、そうでないビジョンの違いはどこにあるのか。寓話『北風と太陽』をモチーフに、悩めるマネジャーとメンターの対話とともにリーダーシップ論を学ぶ連載、第7回。
力を持つビジョンと、そうでないビジョンの違い
部下の自発性は、マネジメントの枠組みの外、すなわちリーダーシップによって引き出されていく。その第1ステップがビジョンという名の理想を掲げることであり、ビジョンづくりは情報収集から始まる、というのが前回の学びだった。たとえば、卓越した事例を知ることで「ありたい姿」のイメージが浮かんでくるようになり、その姿と現実とのギャップが変わろうとするエネルギーになる。
とはいえ、まだ心に引っかかるものがあった。そもそもビジョンと言われても、何を意味するのか、自分の日々の仕事とどうつながるのか、いまひとつピンとこない。だからだろうか、ビジョンという言葉には、ある種の胡散臭ささえ感じてしまう。職場のビジョンを立てたところで、校長先生の訓示のように聞き流されてしまうのではないか。
そんな私にメンターは「力を持つビジョンと、そうでないビジョン。その違いは、何だと思う?」という質問を投げかけてきた。そこで、自分なりに答えを考えてみた。





