ヘルスケア業界、保険業界にとっての
ビッグデータとHigh-Performance Analytics

 先日私はオーストラリアのヘルスケア業界の顧客に、ビッグデータについてどのように感じているか聞いてみました。その答えは次のようなものです。

“いくつかの顧客情報獲得活動の結果、データベースのサイズが約15%増加してしまいました。これによりキャンペーン実行までの所要時間が長くなり、マーケティング部門から不満の声が上がりました。また、昨今の政府法案の改定による競争圧力は顧客の回遊を招き、問題をさらに深刻化させています。競争が激化すれば、市場ニーズも加速します。つまり、より関連性の深い多くのキャンペーンを、分散する対象者に届けていかなければなりません”

 また、ある保険会社の顧客は、次のように語りました。

“営業部門にiPadを配布しました。我々の課題は、営業担当者に関連性の深いタイムリーな情報や、その背景情報をどう提供できるかということです。営業担当者が見込み客や既存顧客と打ち合わせをする時にベストオファーを数秒で引き出すためには、どのように顧客データや取引データ、交流データを分析すればよいでしょうか”

巨人ゴリアテの攻略方法を理解すれば、
打ち勝つための武器もわかる?

 ハイ・パフォーマンスアプローチは、この問題に対する新たな視点を我々に与えてくれます。分析業務やそれを支えるアーキテクチャを最適化するためのソリューションに目を向けてみましょう。答えはもうすぐです。

ボンネットの中身は?
High-Performance Analyticsと聞いて身構える必要はない

 新しい技術は、例えばフェラーリのように、少年ダビデのような平均的な企業にはとても手が届かない、または到底理解し得ない複雑なものと思われがちです。しかし、High-Performance Analyticsは、下記のさまざまなアプローチで企業の成熟度や業務効率の向上を実現します。

・既存の分析モデルを業務プロセスに組み込み、リアルタイム意思決定を実現。
・分析ジョブを最適化し、既存のIn-Database処理を高速化。
In-Memory Analyticsの利用により安価なハードウェアを活用。
Grid Computingにより、常にビジネス価値の優先付けを行いながら、TCO(総保有コスト)も削減するビジネス分析基盤を構築。
・ハイ・パフォーマンス、双方向、インメモリ機能を活用したビッグデータの視覚的探索により、あらゆるデータの理解や、新しいパターンの発見、あるいはウェブ、モバイル機器へのレポート公開を実現。

 分析技術の発展、特にHigh-Performance Analyticsにより、企業が巨人ゴリアテ規模であれ、少年ダビデ規模であれ、誰もがビッグデータの恩恵を受けることができるようになりました。また、HPA特設サイトでも、事例をご覧いただけます。

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※本記事は、SAS Institute Japanの「SASプレミアムラウンジ」に掲載された記事を一部編集したものです。